[OpenShift]複数ノードへのOpenShiftクイックインストール

この記事では、ansibleを利用したatomic-openshift-installerコマンドによる複数ノードへのOpenShiftのクイックインストール方法を紹介します。

ホスト準備

OpenShiftノードとして以下の仮想マシンを使用します。

ホスト登録

注意: RHEL以外のOSを使用している場合は、「## 必要なパッケージのインストール」セクションに進み、必要なパッケージをインストールしてください。インストールできない場合は、リポジトリを追加するか、rpmファイルを取得してください。

各ホストをRHSM(Red Hat Subscription Manager)に登録し、必要なパッケージにアクセスできるようにします。

1. 各ホストでRHSMに登録:

   1	# subscription-manager register --username=<user_name> --password=<password>

2. 利用可能なOpenShiftサブスクリプションを一覧表示:

   1	# subscription-manager list --available --matches '*OpenShift*'

3. OpenShift Container PlatformサブスクリプションのプールIDを見つけてアタッチ:

   1	# subscription-manager attach --pool=<pool_id>

4. すべてのリポジトリを無効化し、OpenShift Container Platform 3.5に必要なリポジトリのみ有効化:

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   # subscription-manager repos --disable="*" # yum-config-manager --disable \* # subscription-manager repos \ --enable="rhel-7-server-rpms" \ --enable="rhel-7-server-extras-rpms" \ --enable="rhel-7-server-ose-3.5-rpms" \ --enable="rhel-7-fast-datapath-rpms"

必要なパッケージのインストール

以下のパッケージをインストールします。

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# yum -y install wget git net-tools bind-utils iptables-services bridge-utils bash-completion kexec sos psacct
# yum update
# yum -y install atomic-openshift-utils atomic-openshift-excluder atomic-openshift-docker-excluder
# atomic-openshift-excluder unexclude

dockerのインストールと設定

dockerのインストール

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# yum -y install docker

docker設定ファイルにパラメータを追加

/etc/sysconfig/dockerファイルを編集し、OPTIONSパラメータに--insecure-registry 172.30.0.0/16を追加します。

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OPTIONS='--selinux-enabled --insecure-registry 172.30.0.0/16'

Dockerストレージの設定

ここではdockerストレージ用に追加のブロックデバイスを使用します。/etc/sysconfig/docker-storage-setupでDEVSにディスクデバイスのパス、VGに作成するボリュームグループ名を指定します。

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# cat <<EOF > /etc/sysconfig/docker-storage-setup
DEVS=/dev/vdc
VG=docker-vg
EOF

その後、docker-storage-setupを実行し、docker-vgが作成されたことを確認します。

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# docker-storage-setup
...（省略: コマンド出力は英語のまま）...

dockerサービスの有効化と起動

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# systemctl enable docker
# systemctl start docker
# systemctl is-active docker

ホスト間アクセスの確保

各ホストでパスワードなしのSSHキーを生成します。

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# ssh-keygen

id_rsa.pubを各ホストにコピー:

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# for host in master.example.com \
    node1.example.com \
    node2.example.com; \
    do ssh-copy-id -i ~/.ssh/id_rsa.pub $host; \
    done

クイックインストール

対話型インストールの実行

下記コマンドで対話型インストールを開始し、画面の指示に従ってOpenShiftクラスターを新規インストールします。

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$ atomic-openshift-installer install
...（省略: インストール出力は英語のまま）...

非対話型インストールの実行

非対話型インストールでは、事前定義した設定ファイルでインストールを実行できます。デフォルトの設定ファイルパスは*~/.config/openshift/installer.cfg.yml*です。設定ファイルを用意し、-uオプションでインストールコマンドを実行します。

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atomic-openshift-installer -u install

install.cfg.ymlファイルの簡単な例:

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...（省略: 設定例は英語のまま）...

-cオプションで別パスの設定ファイルも指定可能です。

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atomic-openshift-installer -u -c </path/to/file> install

インストールの確認

インストール完了後、

1. masterとnodeがReady状態で起動しているか確認。masterホストでrootとして実行:

   1 2	# oc get nodes ...（省略: コマンド出力は英語のまま）...

2. Webコンソールはmasterホスト名＋デフォルトポート8443でアクセス可能。このテスト環境ではhttps://master.openshift.com:8443/consoleです。

3. インストール確認後、各masterとnodeでatomic-openshiftパッケージをyumのexcludeリストに戻します:

   1	# atomic-openshift-excluder exclude

アンインストール

以下のコマンドで全ホストからOpenShift Container Platformをアンインストールできます。

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$ atomic-openshift-installer uninstall
...（省略: アンインストール出力は英語のまま）...

設定ファイルを使う場合は、アンインストール時にもファイルパスを指定します:

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atomic-openshift-installer -c </path/to/file> uninstall