systemdの紹介#
CentOS 7やRHEL 7以前では、System Vがシステムコントローラーとして使われていました。
システムコントローラーは、すべてのプロセスやサービス、起動タスクを管理できます。
System Vはスクリプトでタスクを管理するため、パフォーマンス上の問題があり、
タスクを直列でしか起動できず、システムの起動が遅くなります。
CentOS 7からは、systemdが新しいシステムコントローラーとなりました。
最大の変化は、タスクを並列で起動できるようになり、起動速度が向上したことです。
また、systemdのPIDは1であり、システム内のすべてのプロセスを管理しています！
この記事では、systemdによる「サービス」「起動タスク」「ログ管理」について紹介します。
サービスの状態確認#
システム内のすべてのサービスを確認#
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| systemctl list-unit-files --type=service
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PageUpやPageDownで上下に移動し、qで終了します。
実行中のすべてのサービスを確認#
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| systemctl list-units --type=service
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サービス名の前に大きな点（●）がある場合、そのサービスに問題があります。
OS起動時に自動起動するサービスを確認#
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| systemctl list-unit-files --type=service | grep enabled
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サービスの詳細情報を確認#
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| systemctl status <サービス名>
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出力には、稼働状況、PID、サービスのパス、最新10件のログが含まれます。
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| systemctl status rsyslog
● rsyslog.service - System Logging Service
Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/rsyslog.service; enabled; vendor preset: enabled)
Active: active (running) since Mon 2017-09-11 08:42:46 JST; 1h 57min ago
Docs: man:rsyslogd(8)
http://www.rsyslog.com/doc/
Main PID: 1417 (rsyslogd)
Tasks: 3 (limit: 4915)
CGroup: /system.slice/rsyslog.service
└─1417 /usr/sbin/rsyslogd -n
Sep 11 08:42:43 diablo systemd[1]: Starting System Logging Service...
Sep 11 08:42:46 diablo rsyslogd[1417]: [origin software="rsyslogd" swVersion="8.27.0" x-pid="1417" x-info="http://www.rsyslog.com"] start
Sep 11 08:42:46 diablo systemd[1]: Started System Logging Service.
Sep 11 09:36:02 diablo rsyslogd[1417]: [origin software="rsyslogd" swVersion="8.27.0" x-pid="1417" x-info="http://www.rsyslog.com"] rsyslogd was HUPed
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異常終了したサービスを確認#
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| systemctl list-units --type=service --state=failed
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システムの起動時間を確認#
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| systemd-analyze
Startup finished in 1.858s (kernel) + 3.654s (initrd) + 29.878s (userspace) = 35.392s
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サービスごとの起動時間を確認#
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| systemd-analyze blame | grep .service
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サービスの管理#
サービスの起動#
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| systemctl start <サービス名>
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サービスの停止#
サービスの再起動#
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| systemctl restart <サービス名>
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サービス設定のリロード#
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| systemctl reload <サービス名>
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サービスを再起動できないが設定を変更したい場合、reloadが有効です。
OS起動時にサービスを自動起動する設定#
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| systemctl enable <サービス名>
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OS起動時にサービスを自動起動しない設定#
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| systemctl disable <サービス名>
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サービスのマスク#
サービスをマスクすると、他のサービスやstartやrestartコマンドで起動できなくなります。
サービスのアンマスク#
既にマスクされたサービスのマスクを解除します。
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| systemctl unmask <サービス名>
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サービスユニット全体のリロード#
サービスユニットを追加・削除した際に実行します。
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| systemctl daemon-reload
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シンプルなサービスユニットファイルの作成#
ユニットファイルのパス#
ユニットファイルを作成し、/etc/systemd/systemに配置します。
ユニットファイルの例#
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| [Unit]
Description=<サービスの説明>
After=<どのサービスの後に起動するか（任意）>
[Service]
Type=forking
ExecStart=<実行コマンドのパス>
ExecReload=<設定ファイルのリロードコマンド（任意）>
KillSignal=SIGTERM
KillMode=mixed
[Install]
WantedBy=multi-user.target
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新しいサービスユニットファイルを作成した後はdaemon-reloadを実行してください。
Targetとランレベル#
デフォルトのランレベルを確認#
デフォルトのランレベルを設定#
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| systemctl set-default <ターゲット名>
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ランレベルを変更#
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| systemctl isolate <ターゲット名>
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ログの管理#
最新の起動からのログを確認#
ユニット（サービス）のログを確認#
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| journalctl -e -f -u <ユニット名>
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指定した期間のログを確認#
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| journalctl --since="yyyy-MM-dd hh:mm:ss" --until="yyyy-MM-dd hh:mm:ss"
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ログのディスク使用量を確認#
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| journalctl --disk-usage
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ログの最大ディスク使用量を変更#
/etc/systemd/journald.confのSystemMaxUse=..のコメントを外し、値を設定します。
その後、journaldサービスを再起動します。
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| systemctl restart systemd-journald.service
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参考文献#