特殊パーミションの説明
ファイルとフォルダに対し、setuid、setgid、sticky bitの三つの特殊パーミッションが存在する。 setuidとsetgidパーミッションは、コマンドを実行したユーザまたはグループではなく、ファイルの所有者として実行したことを意味する。 sticky bitパーミッションは、ファイルの削除に関する特殊な制限があり、ファイルの所有者及びrootのみがディレクトリ内のファイルを削除できるようになっている。
特殊パーミッション | ファイルへの影響 | フォルダへの影響 |
---|---|---|
u+s(suid) | ファイルを実行したユーザではなく、ファイルの所有者としてファイルが実行される。 | 影響なし |
g+s(sgid) | ファイルが所属するグループとして実行される。 | フォルダ内に新規作成したファイルの所有グループは、フォルダの所有グループと同じになる。 |
o+t(sticky) | 影響なし | フォルダに書き込みパーミションを持つユーザは、自分が所有しているファイルのみ削除できる。他のユーザが所有するファイルの削除または編集はできない。 |
特殊パーミションの設定
記号を使用: setuid = u+s; setgid = g+s; sticky = o+t 数字を使用: setuid = 4; setgid = 2; sticky = 1
例
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